酒と鮭とマヨネーズ

好きなものについてとか、思った事だとか。

アイドルファン初心者なりに、「アイドルのファンである」感覚について考える。

アイドルグループを好きになったのは関ジャニ∞がはじめてです。分からない事だらけ故に、思わず考えてしまう、なんで好きなんだろう、とか、どんな感じで好きなんだろう、とか。

 

エイトにはまった当初、私にとって「関ジャニ∞のファンである」ということは、「関ジャニ∞」というアイドルグループの、横山裕さんを主人公にした物語を"読んで"いる…という感覚でした。

それが現在は、色々あって変りまして、「関ジャニ∞」というアイドルグループの、横山裕さんを主人公にした物語を見守って、"一緒に生きて"いる…という感覚でいます。


この感覚は、フィクションの世界を愛していたころにはないものでした。感情移入とはまた別の感覚です。「アイドル」の「物語」が動く瞬間に居合わせるというのは、その「物語」に巻き込まれるということと同義で、いち読者のままではいられないんだなーと。当事者意識というか、そういうものがあるんだなと感じています。

 

ちょっと、思い返してみます。

 

"「アイドル」の「物語」が動く瞬間に居合わせた"と私が思った具体的な出来事は、横山裕さんのトランペット初披露の東京ドーム初日公演に行ったこと、です。あの日は、JBツアーの初日でもあり、私が関ジャニ∞のライブにはじめて行った日でもありました。

ここまで思い入れたのには一応、自分なりの理由もありまして。

私がファンクラブに入会した2013年は、横山さんが長年出演した「レコメン!を旅立った年でもありました。これからは毎週リアルタイムで声を聞けるものだと、「おやすみ」と言って貰えるものだと思っていた私にとって、「生身の人間を応援する」ことの不確定さ、先の見えなさを実感する出来事でした。


その後、横山さんは出演中の「ヒルナンデス!」のロケもあまり登場しなくなります。色々考えました。病気かな、なんて邪推もしました。高校卒業資格を取るとか?とか考えました(ご存知の通り、これ、2014年末に実際にそうなる、というサプライズがあったんですけど)。


でも、分からない。そうでなくとも、2013年の頭頃の雑誌で、横山さんは「8周年が終わったから9周年はプライベートを充実させたい」というような事を言っていました。急に活動が見えなくなって、後ろに下がってるようにも感じられて、すごく不安でした。好きになったら、突然それまでとは変わってしまった、ってもうなんか、タイミング悪い!って思ってました。

ありがたい事に昔の出演番組を譲っていただいて観たりもしていたんですが、ソロコンサートをしていた時代の横山さんのキラキラ具合に辛くなるような心境。あー、私ちょっと、遅かったのかなー、なんて思考をしたことも、そういえばあった。
正直、そのころには次に控えたJBツアーも楽しめるのかよく分からなくなっていて…。でも、そんな中で迎える初日は、代打出演の「きらきらアフロの出演が終わるタイミング。急きょ仕事の休みが取れることになってみて、横山さんの出演が終わる、という様子を見ていて。ラジオのことを思い出さずにいられませんでした。

 

行きたい、と思いました。躊躇する相方を説得して、チケットを探して。

 

チケットを譲ってもらうなんて経験もはじめてでした。もし本当に見つからなければやめようと思ってもいました。幸運にも譲っていただくことになってもまだ不安定な感じで、余裕のなさが、自分でも驚くほどで…。

そんな状態で臨んだ公演で、披露されたトランペット。

関ジャニ∞は、すばる君を筆頭に、音楽に対してすごく思い入れの強いグループです。当時私は、横山さんの音楽に対する熱量はグループの中で一番冷めていると感じていました。技量が足りない、ということ以上に、苦手意識があるのかな、とすら思うほど。
時にはファンに、「努力が足りない」と言われるのも、苦々しい気持ちで見ていました。私は結果がでないことは努力が足りない事とイコールではないと思っているので、それについては色々言いたい事はありましたが、とにかく前向きでなかった事は確かだったと思います。それが努力不足を連想させるかも知れない。不満に感じる気持ちは、当時は分からないでもなかったです。

その横山さんが!トランペットのソロを!東京ドームで!!

決して上手い演奏ではなかったです。でも気が付いたらボロ泣きしていて。こんなことあるんだー…って放心状態になってました。感情のコントロールなんて一切、できない。正直そんな風になるなんて思ってきてませんから、混乱ぶりがそりゃもう酷いもんでした。他にも色々情報量が多くて私の感情は完全にキャパオーバーになってたと思います。

泣きながら、ああ、「物語」が動く瞬間に、そのときに居合わせるとは、つまりこういう事か、ということを感じていました。全てが繋がって、分かったわけではありません。でも、「この先」をみせてくれた、聴かせてくれた、っていうことが何より大きかった。これを経験したら、もう「読者」なんていう位置にいるなんて言うのは無理だよね、と思いました。覚悟を決めたというか。この感覚は「十祭」でもあったんですけど、長くなりすぎてあれなのでまた次の機会に。

そこから先の私はもう、横山さんに対してでれっでれです。そしてそれを裏切るどころか、さらに夢中にさせてくれる横山さんの向上心。物語の続きを期待できて、それと一緒に生きていけるということは、本当にすさまじい煌めきと熱量を持っています。
2013年に感じてた不安はなんだったんだろってくらい2014年は駆け抜けてましたし、2015年も、これから先、に期待せずにはいられない。これからもまだまだ、横山裕さんを主人公にした関ジャニ∞という物語を見守って、一緒に生きていきたいと思っています。


アイドルを好きになるって奥深い。めっちゃ熱いし、そして楽しい(あと、たまに罪深い)。

不安でボロボロだったところからの革命を味わった2013年も、駆け抜けた2014年も、そしてはじまった2015年も、私の人生の文脈込みの「物語」なんです。まだまだ、これから。

 

以上です。こんな人もいるよーってことで、ひとつ。お付き合いありがとうございました。今日も今日とて横山さんが大好きです!!