酒と鮭とマヨネーズ

好きなものについてとか、思った事だとか。

上方落語と江戸落語と、関ジャニ∞の話。「コテコテ」と「粋」のフォーマットについて。

最近、上方落語江戸落語の違いについて話す機会がありました。落語には明るくないので主に聞き手だったんですけども、関ジャニ∞(というか、関西ジャニーズかも?)にも通じるな~~と勝手に感心したので、メモ。

上方落語江戸落語の違いについて詳細は、「文化デジタルライブラリー」を参照しました。

文化デジタルライブラリーとは!

文化デジタルライブラリーとは、政府が推進する「教育の情報化プロジェクト」の一環として構想されたもので、優れた舞台芸術をより身近に触れる機会を提供することを目的としています。


とっても便利。勉強になりました。で、上方落語江戸落語の違いについては以下に記載があります。

文化デジタルライブラリー
舞台芸術教材で学ぶ > 大衆芸能 > 寄席 > 落語
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc20/geino/rakugo/rakugo.html

ではでは、引用しつつ、いきます。

上方落語には三味線や鳴り物が入る「ハメモノ入り」の落語が多くあります。江戸っ子は華やかさよりも渋さを好む傾向がありましたが、上方の人々は派手で陽気な演出を好むところがあります。

…いわゆる、「コテコテ」と「粋」ですね。上方と江戸の文化について聞くと、この違いについて必ずと言っていいほど言及されるので、余程違うんだなあと感心します。そもそも見台は上方落語にはあっても江戸落語にはありませんもんね。

ほんの少ししか知りませんが、それでも上方落語は相当にぎやかだと感じます。見台があって、小拍子で音を立てるのも、「ハメモノ入り」も、道で興行をしていた辻噺の頃に、人を呼び込もうとしたことの名残だそうで。
で、この「ハメモノ入り」を自前でも出来るように、お弟子さんなんかが三味線や鳴り物の練習をするらしいです。

関ジャニ∞のライブに通じるところあるなあ~~って思いました。にぎやかで、寄って行って観て行って!みたいな雰囲気。煽りもガヤも楽器も、まず自前でやろうって感じ。エイトの公演に、グループ名や関西弁だけの問題ではなく、関西色を感じる時があったのですが、こういうことかなって思いました。不勉強で恐縮ですが、関西ジャニーズ自体そんな感じなのかなあ。


で、もうひとつ。噺のフォーマットの違いについて。江戸落語には上方落語と同じ話があるけど、演出が違うって話です。

ただし、東西の気風の違いが演出の違いにも表れています。例えば、上方の人々は江戸っ子よりも笑いを貪欲(どんよく)に追求します。貧乏長屋の住人が花見に出かける噺は、江戸落語では「長屋の花見」といい、上方落語では「貧乏花見」といいます。


よく、関西のお笑いは関東では受けない、とか、関西と関東で有名な芸能人が違うとかいう話は聞きます。これが「東西の気風の違い」ってやつなのかなと思います。関西で受けた芸人さんでも、関東では雰囲気を変えてきたり。


私も、「関西のお笑い」って何故か苦手で、エイトの過去映像ですら、苦手なものが含まれています。えぐみというか、毒気があったり、バイタリティがすごくて騒がしかったり。感覚の話ばかりで恐縮ですが…。


でも、特に最近のエイトの話や笑いは観ていても苦手だとは思いません。慣れただけかなあと思ったんですが、特にファンでもない子も、「最近印象が良い」みたいな事を言っていたので、変わってきたのかも知れないなあと。


よく観ているので横山さんを例にすると、昔から話している話題でも、尺や順序、演出を変えながら話してくれているのですが、その雰囲気が以前と違うと感じる。具体的にどうというのは言えないのですが、声の調子や展開の仕方が聞きやすい。

で、関西のローカル番組とかに出ているのを観ると、それよりはえぐみを感じる感じになっているように思います。

年齢もあるんだろうけど、でもそれ以上に、研究して、フォーマットしていってるんだろうなと。単純に「面白いように」っていう方向性もあるんでしょうが、場の雰囲気なんかを学びながら、気風や風土という側面も意識しているのかも知れないなと思いました。

事実、横山さんは「全国ネットであるか否か」を意識した発言を、たまにしています。単に話を面白くするための話題振りではあるんですが、どこで、いつ放送されるものなのかっていうのを勘案した喋りをしてるんだろうなと感じる瞬間だったりもします。

そういう、のんべんだらりと視聴者してると気付かない技の片鱗は、ファンになって気付きました。目立つ技術じゃないけど、「話の上手さ」ってこういうことかと…。


「コテコテ」を殺さず、「粋」にも対応していく。「関西」から出発しているし、そこを押し出しているグループだからこそ求められる方向性なんだなーと思いました。


という連想をしまして、今日も関ジャニ∞ってすごいな!ってなってます。色々こじつけて恐縮ですが、エイトファンの戯言としてここはひとつご容赦ください。長々とお付き合いありがとうございました!